今日は一ヶ月に一度の営業戦略会議だった。主要メンバーは社長、取締役、営業企画部、企画開発部、総務部の10人弱で、各人が順番に発表を行うものだ。入社してから何回かこの会議に参加しているが、いまだになじめずにいる。
なぜなじめないかというと、「会議」ではなくて「報告会」だからだ。
自分の順番が来たら、まず先月の作業履歴を報告し、次に今月の作業予定を報告する。そして次の人にバトンタッチ。この繰り返しで、参加者全員の貴重な1時間半が過ぎていく。
販路拡大のために何をするか意見を出し合うとか、販売方法をこう変えたらどうだろうとか、そういった建設的な話題は一切ない。あるのはただ、先月はメールマガジンを36通出しました、ウェブ会員数の月次増加は90人でした、リニューアルサイトのサービスインは8月13日を予定しています、今月は引き続きメールマガジンを出していきます、という「結果報告」のみ。
まったく、アホかと思う。
結果報告だけならばイントラネットにあげて告知すればいいのであって、参加者を揃えて延々報告書に書かれていることをなぞっても意味はないし、時間の無駄だ。いくつか議題を設け、それについて参加者が議論し、会社としての方向性を定めていく場が会議の本来あるべき姿なんじゃないかと思う。それをしないから、てこ入れしなければいけないはずの営業のやり方が変わらないし、工夫もなされない。
あと、社長をはじめ取締役のほとんどが「戦略」という言葉を好んで使うのもどうかと思う。論理ではなく、直感に頼った決定ばかりの我が社のどこに「戦略」があるんだ?とかそんなことを思いつつ、来月もまた営業戦略会議がやってくる。