帰宅後、前日充電器にセットしておいたバリカンになんとなーく電源を入れてみた。動かなかった。うそだあ。
コイツがいつでもスタンバっていないと、当方の美しくも寒々しいボウズ刈りが維持できないのは明白である。慌てて電源のオンオフを繰り返してみたが、結果は同じ。一体どうしたというのだ我が愛機よ。
しばし原因を考えてみたが、この電動マシーンは水洗い対応の一歩進んだニクイヤツであるからして、度重なる風呂場での散髪が原因とは考えにくい。とはいえ主要パーツは充電池とモーターと刃のみであるからして、動かない原因はモーターにあるとみて間違いないだろう。ひょっとしたらヘンなところからモーターに水が入っちゃったのかも。
マニュアルを眺めてみると、充電池のリサイクル方法が記載されたページに分解方法が細かく書いてあった。どうやらネジを2本外すだけみたいなので、とりあえずそれにならって分解して現状を把握してみることにしよう。
こんな感じで意気揚々と分解をはじめた当方であるが、とある拍子に電源が入り、我が愛機は突然息を吹き返したのである。なんだ、どこかで接触不良が起こっていただけじゃん。いやあ、一安心。で、中途半端に作業途中で直ってしまったので、イキオイでそのまま分解してみた。
分解中。やっぱりパーツは少ないなあ
外装、充電池、モーター、刃、以上。ここまでシンプルだと修理する人もラクだろうなあと想像できるほどにシンプルだけど、きっと作った人の細かい気配りが随所にあるんだろうなあ。
で、びっくりしたのはモーターに水アカがびっしりとこびりついていたこと。2年以上使ってるとこんな風になっちゃうんだなあ。ギッコンバッタンの裏側の「土がつくところ」を下から見上げたような感じだ。縁の下の力持ちの存在を改めて感じた。
それはまるで波打ち際のテトラポッドにこびりつくフジツボのように
一通り気が済んだので元通りに組みなおしたら、やっぱり故障は直ってた。やれやれ。