ナベをつつき終わった後。
僕はまだカンパリソーダをちびちびと飲んでいた。ずんこはナベをダイニングテーブルからコンロに移し、朝食用の具を入れてひと煮立ちさせようとしていた。
その時ずんこの動きが突然激しくなったので何事かと思ってみると、コンロの上で今まさにナベ敷きが燃えており、ずんこは必死になって消火活動に当たっていた。
直後、ずんこは「ちがうの!ナベ持ち上げたらナベの底にくっついてたの!」「これは私が悪いんじゃない、ナベ敷きが悪いんだ」「っていうかナベ敷きの製作者が悪い」「アメリカだったらPL法で絶対勝ってる」と、自己弁護の言葉ばかりを並べていた。ダンナが言うのもナンだが、相変わらず相当面白い人だ。
ファイヤー!
このナベ敷きは捨てられてしまいました。おうおう