16時30分に起き、布団でダラダラしてるとゴォーゴォー風音が鳴りはじめた。「さすがに最大規模の台風だけあるなぁ」などと思いつつのんびりテレビを見ていたけど、ふとカーテンを開けて外を見てみると見たこともないような大きな水溜りが!っつーか目の前の家、床下浸水してるし!!
あわててパジャマを着替え、一体世の中はどうなってしまったのだと家の前まで出てみた。
道が水びたしだ!っつーか浸水だ!
水深はくるぶしの上くらいまでありそう。非日常の光景を前に呆然としていると、向こう側から一台の車が水しぶきを上げながら入ってきた。あーさっきテレビで似たシーンを見たなーと思っていたら、車が近づくに連れて足元の水かさが膨れ上がり、1秒もたたないうちに足がびしょぬれになってしまった。
そのまま走り去る車。キィー!!
もう雨は上がったけれど、よほどの用事がない限り今は外出しないほうがよさそうだ。と思って一度は家に帰ったけれど、周囲は一体どうなってしまってるのか非常に興味があったので、コンビニにおでんを買いに行くついでにちょっと散歩してみることにした。
まずは家を出て先ほどの水たまりに足を踏み入れてジャブジャブ歩く。水深はくるぶしが隠れる程度だが水温が低く、すぐに芯まで冷えてきた。テレビで腰まで水に浸かって避難してる人をよく見るが、アレはものすごく冷たいんだろうなと実感した。
一つ目の十字路を見てまた驚いた。家の前の道はずっと先の方まで浸水しているが、それと交わる道の方はまったく浸水していない。ほんの20~30センチの高低差が、ここでは大きな差となって表れたみたいだ。
江戸川がどのくらい増水しているのか確かめに行くと、キムタクが最上階に別宅を構えているというマンション、パークシティ市川の前の道路がやはり浸水している。
しぶきを上げて走るトラック。
でも江戸川はほとんど増水していなかったのでちょっと予想が外れた。次に駅への道を歩いてみると、道路から水が噴き出していた。マンホールのひっかけ穴から噴き出しているようで、上に乗ってみると少し浮き沈みした。下からものすごい水圧がかかっているが、マンホールの自重で抑えているような感じだ。
マンホールから水が噴き出している。
ずんずん歩くとエイブルが土嚢を積んでいた。もう水は引いた後のようだけど、自動ドアのお店ってこういう時大変だなあ。
土嚢+ビニールシートで防御。
やっと駅前の交差点までたどり着いた。この交差点は夜になると韓国人のお姉さん方が数人立っているところなのだが、さすがにお姉さんはおらず、代わりにボロボロになった傘が打ち捨てられていた。
捨てられた傘が3本。数時間前のすさまじさを物語っている
駅は人影が少なかったが、思ったより普通。北口に行ってみると、階段の下でカラオケ屋やラーメン屋のバイトの人がチラシを配っていた。仕事とはいえ、台風を気にせず仕事せにゃいけないなんて大変だ。今日が土曜日で本当に助かった。
おでんの具は何にしようかと考えながら帰り道を歩いていたら、先ほどの水が噴き出ていたマンホールに差し掛かった。もはや勢いはなく、ちょろちょろと出ているだけみたいだ。ああ、さっきはよっぽど勢いがあったんだなあと思ったその時。
ビューツ!!
という音とともに、マンホールの穴から間欠泉のように水が噴き出した。1メートルほどの水柱が一瞬で、何の前触れもなく。あまりにも突然の予期せぬ出来事だったので、「おわあああ!!」と巨大ゴキブリを見たときのようにのけぞってしまい、ちょっと恥ずかしかった(誰もいなかったけど)。
おでんの具は結局、大根、はんぺん、卵×2となりました。
へぇぇ~すごいなぁ。
そうだよね。千葉だもんね。千葉はすごかったらしいからなぁ。
埼玉はどってことなかったぞい。そんな遠くもないのに、ずいぶん違うもんだねぇ。
そちらはどってことなかったか。よかった。
翌朝にはすっかり水は引いてたけど、あの日以来台風はナメちゃいけないと思うようになりました。